発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006320903
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高血圧と睡眠時無呼吸症候群の関連が,多くの研究で報告されている.両者の関連の背景には,交感神経活性化をはじめとして,さまざまな因子が関与している.肥満や日中の眠気を伴う難治性高血圧患者では,睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)の併存を検討する必要がある.日本人においては,肥満を伴わないSASの患者も多く,注意を要する.SASはインスリン抵抗性やメタボリックシンドロームとも関連しており,心血管イベントのリスク低下のためには,それらを総合的に治療していく必要がある.SASを伴う高血圧患者は,体重のコントロールだけでなく,持続性陽圧換気(CPAP)の導入も考慮する
©Nankodo Co., Ltd., 2006