適正な輸液とは何か? 各疾患の輸液
造影剤検査施行時の輸液は何が最適か?
青山 功
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1地域医療機能推進機構中京病院 腎臓内科
キーワード:
Creatinine
,
危険因子
,
腎臓疾患
,
心不全
,
造影剤
,
脱水症
,
輸液療法
,
Sodium Bicarbonate
,
診療ガイドライン
,
ヨウ素化合物
,
リスク評価
,
生理食塩水
Keyword:
Contrast Media
,
Creatinine
,
Dehydration
,
Heart Failure
,
Kidney Diseases
,
Risk Factors
,
Sodium Bicarbonate
,
Practice Guidelines as Topic
,
Iodine Compounds
,
Risk Assessment
pp.87-90
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017288239
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造影剤腎症(CIN)は,ヨード造影剤投与後72時間以内に血清Cr値が前値より0.5mg/dL以上または25%以上増加した場合に定義される.CINのリスクファクターとして,検査前の腎機能障害,糖尿病性腎症,うっ血性心不全,脱水・低血圧,高齢,腎毒性物質(NSAIDsなど)があげられる.CIN発症に対する予防法は輸液しかなく,等張性輸液として生理食塩水または重曹を造影前後に投与することが推奨されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2017