発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006186492
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救急隊員は,多様な病態が想定される意識障害の傷病者を適切に観察・判断し,適切な応急処置を行いながら,適切な医療機関にトリアージ(病院選定)するという重要な責務を担っている.近年,心肺停止に対するACLS,外傷に対するJPTECなどのプロトコールが策定され,病院前救護の現場に普及し,着実に成果をあげている.このような時代の趨勢の中,意識障害に対しても,同様の標準化されたプロトコールの作成が必要である.日本臨床救急医学会では,神経救急病院前救護・初期診療ガイドライン検討委員会を設置し,標準化されたプロトコール,PCEC(Prehospital Coma Evaluation & Care)(仮称)を策定中である.このプロトコールでは,JPTECのプロトコールに準じて,状況評価,初期評価,速やかな全身観察,救急処置,詳細観察,病院選定などの各項目について,エビデンスに基づいた標準化を目指している
©Nankodo Co., Ltd., 2006