発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006186483
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てんかん治療の根幹は,慢性期も含めた薬物治療である.薬物の選択は発作型に基づいて行われるので,発作型の確認をすることが,正確な治療への第一歩である.てんかん患者が発作で救急外来を受診するとき,発作はすでに終了していることが多い.一般的な問診に加え,可能な限り発作の目撃者に状況を確認することが肝要である.発作終了後も意識障害が遷延,意識清明であっても発作が頻回に群発,バイタルの異常や頻回な嘔吐,発熱後数日してからの発作などは,背景に基礎疾患があることが多く,慎重な対応が望ましい.発作重積時には発作抑制に加えて,合併症やホメオスタシスの維持に注意を払った対処が必要となる
©Nankodo Co., Ltd., 2006