発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184107
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不明熱とは,原因不明の38.3℃以上の発熱が一定期間続く病態であり,古典的不明熱,院内不明熱,好中球減少性不明熱,HIV関連不明熱に分類される.一般の内科診療で鑑別を要するのは,古典的不明熱である.不明熱の鑑別診断は,発熱のフォーカスを特定すべく,一般診察・検査をていねいに繰り返し,特殊検査を組み合わせて進めていく.不明熱の3大原因は,感染症,悪性腫瘍,膠原病であるが,その頻度には若干の変化がみられる.的確な診断のためには,不明熱を呈しやすい疾患や病態を念頭に置き,その特徴をあらかじめ理解しておくことが必要となる
©Nankodo Co., Ltd., 2006