気管支喘息包囲網-喘息死ゼロへ向けた最後の10年へ
気管支喘息と類縁疾患 好酸球性副鼻腔炎
池田 勝久
1
1順天堂大学 大学院医学研究科医学専攻課程耳鼻咽喉科学
キーワード:
Steroids
,
好酸球
,
耳鼻咽喉科外科
,
経口投与
,
内視鏡法
,
副鼻腔炎
,
吸入投与
,
重症度指標
,
Leukotriene Antagonists
,
好酸球浸潤
Keyword:
Administration, Inhalation
,
Administration, Oral
,
Endoscopy
,
Eosinophils
,
Otorhinolaryngologic Surgical Procedures
,
Steroids
,
Sinusitis
,
Severity of Illness Index
,
Leukotriene Antagonists
pp.471-475
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011320548
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●血中の好酸球数や副鼻腔の病的粘膜の好酸球浸潤の増加が、病変の重症度や術後の予後不良に相関する。●好酸球性副鼻腔炎の特徴は、(1)多発性鼻ポリープ(とくに、嗅裂、中鼻道の病変)、(2)喘息合併、(3)著明な好酸球浸潤を伴う鼻ポリープ、(4)好酸球に富む粘稠な鼻漏、ときに膠状(好酸球性ムチン)、(5)早期の嗅覚障害、(6)ステロイド薬の全身投与による鼻ポリープの消退、(7)特徴的な画像診断である。●軽・中等症は抗ロイコトリエン拮抗薬、経口または局所ステロイド薬を使用する。●治療困難または再発を繰り返す症例ならびに重症例に対して、手術治療を選択する。●術後治療の基盤薬剤として鼻用ステロイド噴霧薬・抗ロイコトリエン拮抗薬・Th2サイトカイン阻害薬、増悪時屯用としてステロイド薬の全身投与と抗菌薬を使用する。
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