発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006127526
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2型糖尿病におけるインスリン治療の目的は急性代謝失調の是正,糖毒性解除,より厳格な血糖コントロールの確保にある.食事,運動療法,経口血糖降下薬で治療してもHbA1cが8%以上の場合,インスリン治療を考慮すべきである.より早期のインスリン介入は,長期的には膵β細胞保護,インスリン抵抗性改善をもたらし,インスリンの離脱を可能にする.ライフスタイルへの介入のない,安易なインスリン増量は慎むべきである.1日用量が多い(>0.5単位/kg/day)場合は,原因検索が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006