発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006094810
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小児から成人まで気管支喘息患者は増加傾向にあるといわれており,それに伴い妊娠出産に直面する女性喘息患者も増加しつつある.喘息は妊娠に合併する重要な疾患の一つであり,周産期に喘息を十分に管理することは,母体の健康と生活の質を維持するだけでなく,胎児の正常な発育を維持するうえでも重要である.周産期には患者教育も含めた綿密なフォローアップと治療薬の調整が必要となるが,コントロールされていない喘息が妊婦とその胎児にもたらすリスクは,喘息治療薬によるリスクよりもはるかに大きいと考えられる.妊婦の喘息は使用薬剤に注意しながら,通常の喘息患者の場合と同様に,適切に治療することが重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006