発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006078111
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48歳女.患者は発熱,紫斑を主訴とした.所見では眼球結膜に貧血を認め,両側頸部に小指頭大のリンパ節腫脹を多数触知できた.更に胸部にては収縮期雑音を聴取し,四肢に紫斑を認めた.血算では汎血球減少を認め,分画で核に切れ込みを有する異型リンパ球および赤芽球の出現を認め,脊髄穿刺においては線維成分の著しい増生と脂肪成分の減少が認められた.急性成人T細胞白血病(ATL)の診断し,CHOP(cyclophosphamide,doxorubicin,vincristin,predonisolone)療法を開始したところ,8コース終了時には完全寛解となり,以後,同種骨髄移植を施行し,現在までATL,骨髄線維症の再発は認められていない
©Nankodo Co., Ltd., 2005