発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006016594
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便潜血反応検査陽性を契機とした全大腸内視鏡検査による精密検査は,現時点では,もっともエビデンスの確立した大腸癌スクリーニング法である.すなわちDukes'A,Bの発見を増やすことで大腸癌の死亡率を減少させることを目的としている.欧米の無作為臨床試験では,便潜血検査FOBT3日法を受けた集団では潜在する大腸癌の約半分を発見できると推定された.便潜血検査は効率よく大腸腫瘍を発見する契機となると考えられ,とくに進行癌のみでなく,早期癌も無症状群に比べ効率よく発見できる.腺腫の発見に対しては差がないと考えられる.便潜血検査を契機とした大腸癌検診について解説する
©Nankodo Co., Ltd., 2005