発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005291094
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71歳男.動悸発作を主訴に受診し,心エコー図上心肥大を認め入院となった.画像検査により肥大性心筋症は否定され,動悸の訴えが強く,発症24時間以内であったため,除細動を行った.経過観察中に左側腹部痛が出現し,腹部造影CTで腎梗塞と診断された.狭窄領域が小さいためヘパリン持続静注及びワーファリン内服による保存的治療を行い,自覚症状は改善し,Ca拮抗薬により血圧もコントロールされた.神経学的異常はみられなかったが,退院前の脳CTで左側脳室後角付近に低吸収域を認め,周囲組織の浮腫がみられたことから比較的新しい脳梗塞所見と考えられ,腎梗塞と同時期に発症した可能性が考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005