新しい局面を迎えた肺癌診療
《小細胞肺癌治療の考え方と実践》限局型と進展型における治療選択
善家 義貴
1
,
後藤 功一
1国立がん研究センター東病院 呼吸器内科
キーワード:
Cisplatin
,
Etoposide
,
腫瘍多剤併用療法
,
頭部照射
,
線量分割法
,
第II相試験
,
第III相試験
,
ランダム化比較試験
,
Irinotecan
,
肺癌-小細胞
,
分子標的治療
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cisplatin
,
Etoposide
,
Cranial Irradiation
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Clinical Trials, Phase II as Topic
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Dose Fractionation
,
Small Cell Lung Carcinoma
,
Molecular Targeted Therapy
,
Irinotecan
pp.745-749
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013010641
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・小細胞肺癌は肺癌全体の13~15%を占め、早期に遠隔転移をきたす悪性度の高い疾患である。・小細胞肺癌の病期分類は通常のTNM分類に加えて限局型(LD-SCLC)、進展型(ED-SCLC)に分類される。・LD-SCLCのうち、I期に対しては外科切除に術後補助化学療法を加えるよう勧められる。・その他のLD-SCLCに対する標準治療はcisplatin+etoposide(PE)療法と胸部放射線の早期同時併用療法である。・ED-SCLCに関しては多剤併用化学療法:PE療法、cisplatin+irinotecan(IP)療法、carboplatin+etoposide(CE)療法が標準レジメンである。・初期治療により完全寛解(CR)が得られた症例に対しては、早期に25Gy/10回相当の予防的全脳照射(PCI)を施行することが推奨される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012