肺癌生存期間延長の謎 今何が起こっている?
小細胞肺癌の標準治療と今後の展望 限局型小細胞肺癌の標準治療と将来展望
里内 美弥子
1
1兵庫県立がんセンター 呼吸器内科
キーワード:
Cisplatin
,
Etoposide
,
小細胞癌
,
頭部照射
,
肺腫瘍
,
線量分割法
,
Amrubicin
,
Irinotecan
,
放射線化学療法
Keyword:
Cisplatin
,
Etoposide
,
Lung Neoplasms
,
Cranial Irradiation
,
Dose Fractionation
,
Carcinoma, Small Cell
,
Chemoradiotherapy
,
Irinotecan
,
Amrubicin
pp.280-284
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009125133
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限局型小細胞肺癌(LD-SCLC)は、ごく早期例を除き、抗癌薬治療と放射線治療の組み合わせで治療される。放射線治療に組み合わされる標準的抗癌薬治療は、cisplatin+etoposideの併用療法(PE療法)である。放射線治療は早期併用で良好な成績が得られており、照射法は1日2回、1回1.5Gy、total 45Gyの加速過分割照射が行われることが多い。治療で奏効を認めた症例には、予防的全脳照射(PCI)を行うことが推奨されている。広範型小細胞肺癌(ED-SCLC)で良好な成績を示しているirinotecanやamrubicinを、LD-SCLC治療に組み入れることでの成績改善が期待され、検証中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009