発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005074306
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肺癌早期発見のために,集団検診がX線と細胞診により行われている.その効果は欧米でのRCTでは証明できなかったが,本邦での症例対照研究では死亡減少効果が証明されている.さらにその精度を高めるべくCTの導入が進められている.CTにより発見率の向上,早期癌の占める率の上昇,発見肺癌の予後の向上は認められるが,受診者全体の肺癌死亡減少効果についてはいまだ研究中である.一方,単純X線写真の精度も向上しており,定期的に撮影し以前と比較することや,積極的にCT撮影を追加することで,微小肺癌の発見も可能になっている.さらに最近はFDG-PETでの検診もはじまっているが,肺癌に関する限りはCTの精度を超えることはできないと思われる
©Nankodo Co., Ltd., 2005