発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005074305
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胸部X線写真は,最初に行われる画像診断として大きな役割を担っている.この最初の関門で病変を見逃すことはあってはならないものの,実際には起こっているのが実情である.見逃しを防ぐ,あるいは,最小限に留めるために次のようなことについて留意することが必要である.1)写真の質がわるいと見逃しやすい.2)腫瘤のサイズ:小さいと見逃しやすい.3)他の陰影との重なりがあると見逃しやすい:肺尖部,鎖骨,肋骨・肋軟骨,心・縦隔陰影,肺門,横隔膜,乳頭,ペースメーカーなどの異物.4)腫瘤の辺縁が不明瞭だと見逃しやすい.5)結節の濃度が低いと見逃しやすい
©Nankodo Co., Ltd., 2005