発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003207331
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75歳女.膝関節痛,腰痛が出現し,増悪したため,入院した.多発性骨髄腫と診断された.MP(melphalan,prednisolone:PSL)療法,放射線療法を施行した.退院後,外来通院中にMP療法が間欠的に施行した.左前腕に紫斑,下肢の点状出血,著明な血小板減少を認め,精査加療目的で入院した.検査所見より,I特発性血小板減少性紫斑病と診断された.γ-グロブリン大量療法後に血小板輸血を行い,PSLを開始した.血小板の増加が不良であったため,methylprednisoloneパルス療法を2クール施行し,血小板数の改善が認められた.直接Cooms試験が陰性化し,PSLを20mg/日まで減量した時点で退院とした
©Nankodo Co., Ltd., 2003