発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002209855
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72歳女.52歳時に高血圧を指摘され,内服薬で加療してた.75g糖負荷試験で境界型糖尿病と診断された.激しい動悸が認められたため,精査・加療目的で入院となった.画像診断などから傍神経節腫を最も考えて,開腹下での腫瘤摘除術を施行した.摘出標本の病理所見は褐色細胞腫として矛盾のない所見であった.又,摘出した腫瘍内容液には,ノルアドレナリン優位に,大量のカテコラミンを含有していた.75g糖負荷試験では術前は糖尿病型を示し,インスリン分泌は遅延していたが,腫瘤摘出後は正常型へと改善を認めたが,insulinogenic indexは依然として低値であったことから,肥満を基礎とした耐糖能異常を合併していると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002