発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002075481
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肝線維化マーカーで肝癌を予知できるか,文献的に考察を行った.三上の肝硬変症例を観察していて,肝細胞癌を発症してくる確率の高い症例を肝線維化マーカーで抽出する意味においては予知可能であるといえる.現在保険適用になっている3つの肝線維化マーカーでは,7S 9.5ng/ml,type IV 250ng/ml,ヒアルロン酸450ng/mlを境界値として肝癌の発症を十分に注意して診療していく必要がある.その意味で予知可能といえる.AFPも含めて,更に検討すれば,これら線維化マーカーは更によい肝癌の予知マーカーとなりうる
©Nankodo Co., Ltd., 2001