発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001278571
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症例は15歳男で止血困難を主訴とした.臨床症状,検査所見より急性前骨髄球性白血病(APL)と診断し,all transretinoic acid併用下顎療法を施行し,2コースで完全緩解が得られた.末梢血及び骨髄血におけるPML-RARα遺伝子再構成の消失も確認され,地固め療法第2コース目の造血回復後に末梢血幹細胞採取を行い,3コース終了後に自家末梢血幹細胞移植(auto-PBSCT)を施行した.移植後,サイトメガロウイルス再活性化による伝染性単核球症様症候群が発生し,γ-グロブリン製剤による治療を開始し,症状の収束を認めた.第66日目に退院となった
©Nankodo Co., Ltd., 2001