発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001262469
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症例は58歳男で,両側眼球突出と視力低下を主訴とした.頸部,腋窩,鼠径部リンパ節の多発性腫脹を認め,頸部リンパ節生検により悪性リンパ腫と診断した.表面抗原の検索の結果,CD5,CD19,CD20,HLA-DR,SmIg陽性のB細胞性リンパ腫であった.又,免疫組織学的にサイクリンD1の過剰発現が見られ,マントル細胞リンパ腫と診断した.hyperCVAD+高用量MTX/AraC療法を施行した.2コース終了時点で,視力の回復と視神経乳頭浮腫の著明な改善傾向が見られている.又,両側眼球周囲の腫脹と眼球突出の明らかな縮小も認めている
©Nankodo Co., Ltd., 2001