臨床室
バレエダンサーに発生した両側第4中足骨骨幹部疲労骨折の1例
牧野 祐樹
1
,
高尾 昌人
,
宮本 亘
,
笹原 潤
,
三木 慎也
,
河野 博隆
1帝京大学 整形外科
キーワード:
内固定法
,
骨折-疲労
,
骨板
,
スポーツ障害
,
中足骨
,
超音波療法
,
骨幹
,
舞踏
Keyword:
Athletic Injuries
,
Bone Plates
,
Dancing
,
Fracture Fixation, Internal
,
Metatarsal Bones
,
Ultrasonic Therapy
,
Fractures, Stress
,
Diaphyses
pp.1058-1061
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016403084
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症例はバレエダンサーの25歳女性で、右足背部痛を主訴とした。18歳時にバレエによる左第4中足骨骨幹部疲労骨折を受傷し、観血的骨接合術を受けた。術後8週に骨癒合が得られ、術後10週にバレエの練習に復帰した。25歳時にバレエの練習中に誘因なく右足背部痛が出現した。右足部単純X線で異常所見を認めなかったが、単純MRI脂肪抑制横断像および矢状断像で第4中足骨骨幹部に信号変化を認めた。右第4中足骨骨幹部疲労骨折と診断し、左側同様に手術を施行した。2.4mm Locking Compression Plateを用いて内固定し、術後は外固定を行わず、術直後から低出力超音波パルスを開始した。術翌日から荷重歩行を開始し、術後6週に骨癒合が得られた。術後7週にバレエの練習に復帰し、術後10週に舞台に復帰した。術後2年の現在、再骨折は発生していない。
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