発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012339636
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16歳男。剣道練習時に左中足部付近の疼痛を自覚し近医を受診したところ、左第4中足骨疲労骨折と診断され、1ヵ月の免荷のみを指示された。1ヵ月後、練習に復帰したが、疼痛が持続するため当科受診となった。初診時、第4中足骨基部に局所圧痛を認め、単純X線で、同部に骨硬化像を伴う骨折線を認めた。保存的治療とし、1ヵ月免荷としたが改善せず、骨穿孔術を施行し、下腿ギプス固定とした。術後は速やかな骨形成を認め、術後4週で外固定を除去し、荷重を開始した。その後、術後4ヵ月で再び左中外足部に違和感を自覚して再診となり、第4中足骨基部より外側に局所圧痛を認め、MRIで第5中足骨骨幹部に異常信号領域を認めた。第5中足骨骨幹部疲労骨折と診断し、再度保存的治療とし4週間の完全免荷としたところ、順調な骨形成を認め、6週後に剣道を再開した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012