経験と考察
生物学的製剤未治療の関節リウマチ患者におけるセルトリズマブペゴルの治療効果
若林 弘樹
1
,
西岡 洋右
,
長谷川 正裕
,
南 有加里
,
西岡 久寿樹
,
須藤 啓広
1三重大学 大学院整形外科
キーワード:
Methotrexate
,
Prednisolone
,
Steroids
,
下肢潰瘍
,
関節リウマチ
,
赤血球沈降速度
,
注射
,
治療成績
,
肝機能障害
,
Certolizumab Pegol
Keyword:
Certolizumab Pegol
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Blood Sedimentation
,
Methotrexate
,
Leg Ulcer
,
Injections
,
Prednisolone
,
Steroids
,
Treatment Outcome
,
Hepatic Insufficiency
pp.1049-1053
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016017282
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生物学的製剤未治療の関節リウマチ患者6例を対象にセルトリズマブペゴル(CZP)投与を行い、治療24週までの治療効果、継続率、合併症について検討した。対象は男2例・女4例で、平均年齢は60.8歳、平均罹病期間は11.7年、メトトレキサートは全例で併用されていた。DAS28-ESRは治療前平均3.9から治療12週で平均2.6、治療24週で平均1.8と有意に改善した。疾患活動性は治療前は寛解(REM)1例、中等度疾患活動性(MDA)4例、高疾患活動性(HDA)1例であったが、24週後ではREMが5例、低疾患活動性1例と改善した。治療効果は治療前HDAまたはMDAであった5例はgood responseで、治療前REMであった1例は治療期間中REMを維持したが、改善値が低かったためno responseであった。なお、期間中に重篤な合併症はなく、治療延期や中止になった症例もなく、治療24週までの継続率は100%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015