発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016017279
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理学療法や物理療法目的に当科通院中の高齢者176例を対象に、開眼片脚起立時間と転倒不安感、転倒スコア(5項目)との関連について調査した。その結果、転倒スコアは年齢が高くなるほど有意に高く、75歳を超えると6点以上となった。15秒開眼片脚起立と転倒不安感の関係をみると、15秒開眼片脚起立が両脚可能群では転倒不安感「なし」が70%と多く、両脚不可群では転倒不安感「ときどきあり」と「いつもあり」が合わせて57%を占めた。転倒スコアと転倒不安感の関係については、転倒スコア6点未満は転倒不安感「なし」が約70%であったが、6点以上になると転倒不安感「ときどきあり」「いつもあり」が急激に増加した。15秒開眼片脚起立と転倒スコアの関係については、両脚可能群、片脚のみ可能群では転倒スコアは4点台であったが、両脚不可群では転倒スコアが6点を超えていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015