論説
住環境と家事が女性の肩こりに及ぼす影響の構造分析
加藤 龍一
1
,
長澤 夏子
,
堤 仁美
,
田辺 新一
,
松岡 由紀子
,
秋元 孝之
1JA共済総合研究所医療研究センター
キーワード:
質問紙法
,
身体運動
,
ライフスタイル
,
腰痛
,
肩こり
,
共分散構造分析
,
家事
Keyword:
Life Style
,
Surveys and Questionnaires
,
Exercise
,
Low Back Pain
pp.1147-1154
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014007149
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住環境と家事が女性の肩こりに及ぼす影響の構造分析を実施した。肩こりまたは腰痛の既往があり、就労時間が短く、主に家事を担当し、1年以上同じ家に住居し、介護や出産など大きなライフスタイルの変化がない25歳以上の女性を対象とした。スクリーニング調査で適性が確認され、肩こりの既往があり、これに関する手術歴や手術予定のない4454例を対象とし、共分散構造分析による慢性肩こりモデルを作成した。15%が肩こりで医療機関を受診したことがあった。慢性肩こりモデルは、採用したすべての適合度が良好であった。「住まいの満足度」の高さが「家事の楽しみ」と強く関連し、これらが直接的、間接的に「ストレス・疲労感」と「慢性肩こり」に関連した。年齢層、運動習慣の有無、暖房環境の満足別に、慢性肩こりの構造に特徴があることが示された。
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