投稿論文 経験
毛巣洞に対する単純縫合と菱形皮弁の術後合併症の比較
高原 英作
1
,
李 填よう
,
大城 由利恵
,
樫山 和也
1豊見城中央病院 形成外科
キーワード:
ドレナージ
,
外科的皮膚弁
,
再発
,
術後合併症
,
術後管理
,
皮膚
,
縫合法
,
毛巣洞
,
BMI
Keyword:
Suture Techniques
,
Skin
,
Surgical Flaps
,
Body Mass Index
,
Postoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Pilonidal Sinus
,
Recurrence
,
Drainage
pp.921-925
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2020325652
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毛巣洞に対する単純縫合と菱形皮弁の術後合併症率について比較検討した。術後経過観察期間が6ヵ月以上の28例(単純縫合群15例、菱形皮弁群13例)を対象とした。単純縫合群は男性12人、女性3人、平均28.2歳、菱形皮弁群は男性11人、女性2人、平均28.2歳であった。単純縫合群では15例中5例(33%)に創部離開を認めた。菱形皮弁群では13例いずれも合併症を認めなかった。菱形皮弁群は単純縫合群よりも有意に術後合併症が少なかった。単純縫合群で15例中1例に術後再発を認めた。菱形皮弁群では13例全例で術後再発を認めなかった。毛巣洞手術において、菱形皮弁は術後合併症が少ない術式と考えられた。
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