基礎講座
嫌気性菌検査の基本をおさえる
三澤 成毅
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院 臨床検査部
キーワード:
寒天
,
嫌気性細菌
,
細菌感染症
,
ルーチン検査
,
MALD質量分析
,
細菌培養
,
Gram染色
,
塗抹標本
Keyword:
Diagnostic Tests, Routine
,
Agar
,
Bacteria, Anaerobic
,
Bacterial Infections
,
Spectrometry, Mass, Matrix-Assisted Laser Desorption-Ionization
pp.1181-1189
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022017312
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・嫌気性菌検査は、(1)常在菌の混入を避けて採取した検体の使用、(2)採取後速やかな検査の開始、(3)非選択培地と選択培養の併用、(4)一定水準の技量を有する臨床検査技師による検査、が結果の良否に影響する。・耐気性試験は、嫌気性菌を決定するもっとも重要な工程であるとともに、微好気性菌や炭酸ガス要求性菌も検出されることに注意をはらう。・嫌気性菌はグラム染色による形態、コロニーの性状、簡便な性状試験をマスターすることにより、かなり同定することが可能である。
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