発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011226891
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2006年~2008年に正中神経支配領域に知覚鈍麻、しびれ感を呈し、臨床上、手根管症候群(CTS)と診断された146手(男25例、女121例、平均65(39~80)歳、右78手・左68手)を対象に、ステージ分類を行い、各ステージ間で受診時年齢及び痛み(主に夜間痛)と母指球筋萎縮の有無を比較検討した。ステージ分類の結果、1期5手、2期6手、3期19手、4期50手、5期66手であった。各平均年齢は52.6、59.7、57.1、65.9、66.9歳で1期と4~5期間、3期と4~5期間に有意差がみられた。痛みは1期・2期各0手、3期7手、4期11手、5期8手で、3~4期に多くみられ、統計学的には3期に最も多い傾向を示したが、有意差はなかった。母指球筋萎縮は1期・2期各0手、3期6手、4期31手、5期66手で5期で統計学的に有意に多く存在した。
©Nankodo Co., Ltd., 2011