特集 自信をもって神経伝導検査を行うために
症例に学ぶ 神経伝導検査
田中 理
1
1横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 臨床検査部
キーワード:
活動電位
,
筋電図
,
手根管症候群
,
糖尿病性ニューロパチー
,
神経伝導速度
Keyword:
Electromyography
,
Diabetic Neuropathies
,
Carpal Tunnel Syndrome
,
Nerve Conduction Studies
,
Action Potentials
pp.372-378
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022170109
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「神経伝導検査は難しい」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、主要な神経におけるNCSの手技はそれほど難しくありません。しかし、最低限の知識として神経走行などの解剖学的構造や疾患の知識、刺激や導出のポイント、機器の設定などを理解しておく必要があります。これらの知識がないと正しい検査を行うことができません。また正しい検査が行えない場合は、その結果から医師に誤った解釈をされ、正しい診断に結びつかないことがあります。本稿では、神経伝導検査を行ううえで遭遇する機会の多い手根管症候群と糖尿病性神経障害について、検査するうえでのポイントなどを解説します。
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