発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009099221
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
92歳男。主訴は右股関節痛であった。自転車に乗る際に転倒して受傷し、右股関節の圧痛・腫脹・可動域制限を認めた。画像所見で大転子と小転子の骨折を認めたが、転子間に骨折線は認めなかった。二重エネルギーX線吸収法検査では腰椎0.925g/cm2[88%若年成人平均値(YAM)]・健側股関節0.775g/cm2(81%YAM)、尿中I型コラーゲン架橋N端テロペプチド値は56.1nmol BCE/mmol Crであり、いずれも骨粗鬆症所見は認めなかった。保存的治療により受傷後6週の単純X線像で骨折部に仮骨形成を認め骨癒合は良好であり、受傷後1年経過して屋内歩行は安定している。
©Nankodo Co., Ltd., 2009