発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008178581
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アキレス腱断裂で手術を受け、1年以上経過した有職者50例の職場復帰状況についてアンケート調査を行った。手術方法は当科開発のHalf-Mini-Bunnell縫合で、後療法は当科独自の早期荷重・可動域訓練を行った。職場復帰時期は4~90日で、職種別では営業・デスクワーク中心のサラリーマン31例が平均17日、教員5例が26.6日、その他運転業務や自営業の14例が43.1日であった。80%の復職率は4.5週であった。断裂前と同じ通勤状態に戻ったのは平均69.6日で、サラリーマンでも同様であった。1ヵ月以内の職場復帰は78%であった。初回通勤状況は、ギプス・二本松葉杖歩行が1例、歩行ギプス・全荷重歩行が12例、装具装着下全荷重歩行が32例で、交通手段は歩行ギプスでは車が7例、公共交通機関が4例、装具装着では各々18例、13例であった。入院期間は平均13.5日、通院期間は平均5.8ヵ月で、治療に要した入院・通院実日数は合計21日であった。スポーツ活動を含む自己満足点は平均88.9点であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008