発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006169695
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症例1(21歳男性).背部痛を主訴に,単純X線およびCTで右第5肋骨中央から椎体にかけ骨増殖像を認め,生検にて骨肉腫と診断された.症例2(14歳男性).胸部痛を主訴に,画像所見で縦隔腫瘍を認め,生検にてPNETと診断された.1)いずれの症例も原発性脊椎悪性腫瘍と診断し,術前化学療法を3~4コース施行後,栄養血管を塞栓し,広範切除術,前方固定術,後方固定術を行なった.2)症例2では腫瘍は椎体部分で完全切除が可能であったが,症例1では腫瘍の剥離が不可能で椎体部分は掻爬にとどめた.3)両症例も術後化学療法を施行し,症例1は術後1年2ヵ月で腫瘍死したが,症例2は再発なく経過良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006