発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006091342
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59歳男.強い腰痛を主訴とした.腰椎単純X線にてL1の圧迫骨折を認め,腰椎骨密度の低下も認めたことより,続発性脊椎骨粗鬆症によるL1圧迫骨折を疑った.また,血液検査所見にてTP,ZTT,Ca異常高値を認め,多発性骨髄腫を疑った.入院3日目に右腸骨に骨髄穿刺を行った後,急激に呼吸状態が悪化した.胸部単純X線,胸部造影CT所見より,多発性骨髄腫に合併した左肺炎,急性呼吸不全と診断した.ICUに入室し人工呼吸管理としたが,全身状態は増悪し,敗血症に伴う播種性血管内血液凝固と多臓器不全にて死亡した.なお,血液培養よりSt.pneumoniae,E.coli,気管支肺胞洗浄液培養よりSt.pneumoniae,Neisseriaを検出した
©Nankodo Co., Ltd., 2005