発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005267008
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心臓突然死の大部分は心室細動によるが,それを治すには電気的除細動しかない.それも1分経つごとに7~10%ずつ助かる可能性が低下する.しかし院外で発生した心停止に対して,救急救命士が現場に除細動器をもって駆けつける方法では3%しか救えない.この絶望的状況から脱出するための画期的アプローチとして,除細動を現場の市民が行うことによって時間を短縮する方法が注目されている.この目撃者による除細動は,心電図を読めなくても電気ショックをかけるべきか否かを音声で教えてくれる小型自動体外式除細動器(AED)の出現によって,2004年7月より可能となり,すでに救命実績をあげている
©Nankodo Co., Ltd., 2005