発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006040975
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
21歳男.バスケットボールの試合中,右第3~5中手骨頭を床にぶつけて受傷した.右手背全体は腫脹し,中・環・小指中手指節関節部に挫創を認め,第3・4手根中手(CM)関節に圧痛を認めた.単純X線正面像では有頭骨の遠位尺側に,側面像で有頭骨の遠位背側に骨折線を認めた.CTでは有鈎骨体部背側に骨折線を認め,MRIではT1強調矢状断像で有頭骨および有鈎骨の遠位背側に低輝度の骨折線を認めた.以上より,有頭骨および有鈎骨骨折と診断した.CM関節の適合性は良好で,骨片の転位もほとんど認めず,保存的に治療した.受傷後3ヵ月現在,単純X線像,CT上,骨癒合は良好である.また,疼痛,可動域制限も認められない
©Nankodo Co., Ltd., 2005