発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249565
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
7歳男児.前腕遠位尺側に出現した疼痛を主訴に受診した.約1ヵ月前から剣を振って遊ぶテレビゲームを1日10分行っており,剣は両手で把持し,患児は左前腕に疲労感を感じていた.ゲームの中止と定期的な経過観察を行ったが,疼痛の消失に伴い受診が途切れ,2ヵ月後に体操の際に疼痛が出現した.尺骨遠位から1/4の部位が肥厚し,画像検査は角状変形を伴う骨折治癒過程が認められた.再受診前に骨折となるエピソードはなく,テレビゲームによる疲労骨折と診断した.安静により骨癒合が得られ,疼痛も消失し,可動域に左右差はみられなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005