発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005202417
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Th10/Th11~L2椎体レベルの脊髄圧迫性病変に対する手術症例42例(男性19例,女性23例;年齢46-85歳)を対象に,神経学的徴候を後方的に検討した.脊髄円錐先端部(ミエロCTにて同定)から脊髄の最大圧迫部位(MRIの矢状断像で判定)までの距離(D),およびL1錐体高(d)を計測しD/dを算出した.D/dが1未満は円錐部障害11例,1~2未満は円錐上部障害18例,2以上で胸髄障害13例であった.この3群について,以下の項目を検討した.脊椎円錐先端高位,膀胱直腸障害の程度,深部腱反射,病的反射,筋力,長母趾伸筋,中臀筋,長母趾屈筋,下肢痛,知覚障害の部位.その結果,D/dを基準にすることにより簡便な高位診断ができ,比較的明瞭な病態の把握が可能であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005