発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001251580
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先天性膝関節脱臼7例8膝に対し行った自然治癒を含む保存療法について追跡調査を行った.治療はまず初診時に愛護的な徒手整復を試み,整復位維持が可能であった3例はそのまま経過観察とした.その他の反張傾向の強い4例は可及的屈曲位でシーネ或いはギプス固定とし,そのうち3例にリーメンビューゲルの装着を追加した.その結果,全例,経過良好で4~25(平均10)日で他動的なストレスに対しても整復位の維持が可能となった.調査時に伸展ストレスでX線撮影を行い角度を計測したところ,2例に10°以上の過伸展を認めたが,2例とも健側との差はなかった.また全例とも完全屈曲可能であり,Lachmanテスト,前方引き出し徴候はいずれも陰性であった.代表的症例を提示した
©Nankodo Co., Ltd., 2001