発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004048436
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脊髄損傷患者では坐骨部の褥瘡を発生しやすいが坐骨部褥瘡に対して大臀筋皮弁形成術(回転V-Y皮弁)を施行した自験例4症例(36歳・51歳・62歳男性,53歳女性)を呈示し,その長所と注意すべき点について検討した.回転V-Y皮弁による大臀筋形成術の特徴としては,デザインが簡単で大臀筋を直視下に確認でき,皮弁への血行不全の心配がなく十分な移動が確保できる,褥瘡部と近似した皮膚と皮下組織で閉創でき,荷重が縫合線に重ならないなどの点が挙げられた.また,再発しても筋と皮弁を再回転させることによる対応が可能であった.以上のことから,本術式は坐骨部褥瘡に対して有用な方法と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003