発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004048435
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発症から1週間以上3ヵ月未満の腰痛症患者(X線像にて腰椎すべり症や椎間関節硬化症など変性所見を認める症例を除く)25症例(男性12例・女性13例,平均年齢49.7±14.7歳)を対象に健常者16名(男性8名・女性8名,45.3±15.1歳)を対照群として間歇的骨盤牽引効果を筋電図学的に定量化し,その効果を温熱療法と比較検討した.実験では傍脊柱筋に表面電極を置き,直立位から頭を下げ,また直立位に伸展する動作中の筋電図波形を両群間で比較した.腰痛群では14例に骨盤牽引,11例に腰部ホットパックを行い,それぞれ処置後の筋電図波形の変化も比較した.その結果,腰痛群では健常群に比べて屈伸運動で傍脊柱筋が弱くしか収縮せず,全体的な筋活動量が低下していた.腰痛群では牽引後はホットパック後に比べて傍脊柱筋の伸展時の収縮波や筋活動量が有意に増加していた
©Nankodo Co., Ltd., 2003