Japanese
English
論述
筋皮弁による難治性褥瘡の再建
Reconstruction of the Severe Pressure Sore Treated by Musculocutaneous Flap Transfer
原田 富夫
1
,
恩地 圭典
2
,
山辺 登
3
,
林 美代子
3
,
鈴木 裕二
3
Tomio Harada
1
1原田整形外科
2小張病院整形外科
3茨城県立中央病院整形外科
1Harada Orthopedic Clinic
キーワード:
筋皮弁
,
musculocutaneous flap
,
褥瘡
,
pressure sore
,
再建
,
reconstruction
,
脊髄損傷
,
spinal cord injury
Keyword:
筋皮弁
,
musculocutaneous flap
,
褥瘡
,
pressure sore
,
再建
,
reconstruction
,
脊髄損傷
,
spinal cord injury
pp.1159-1167
発行日 1989年10月25日
Published Date 1989/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908203
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抄録:昭和57年より61年までの5年間の筋皮弁移植による難治性褥瘡治療例をとりあげてその内容と成績を検討した.症例数は15,男性11名,女性4名,年齢21〜74歳(平均47歳),手術箇所は18,フラップ数は20.原疾患は脊髄損傷,多発性硬化症,脊髄動静脈奇形,脳血管障害,脊柱靱帯骨化症で,いずれの症例も四肢麻痺下肢麻痺あるいは植物状態や寝たきりの状態となっている.褥瘡の部位は坐骨部7,仙骨部6,踵骨部3,大転子部2であった.各々の難治性褥瘡を大腿筋膜張筋皮弁7(1例は外側広筋1/2を含む),大臀筋皮弁10(3例は180゜回転1フラップ使用),母趾外転筋皮弁3フラップで被った.2例にデザイン不良と思われる筋皮弁末端壊死と再発をみた.その他の症例は全て経過良好である.上記疾患のような症例には,全身状態が許せば時機を失せず可及的早期に正確な手術手技で積極的にfirst choiceとして筋皮弁を移植するのが最適と思われた.
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