発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003165698
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高齢者の大腿骨転子部骨折152例について,「Hb値9未満群」と「Hb値9以上群」に分類して臨床データを比較した.Hb値9未満群はHb値9以上群と比べて年齢は高く,体重は少なく,身長は低く,女性が多かった.Hb値9未満となった症例はJensen分類type 1,type 2,type 3~5(不安定型)の順に多くなった.Hb値9未満となった症例はtype 2の80歳以上群と不安定型の80歳以上群に多く,type 1の65~84歳群とtype 2の65~79歳群では少なかった.80歳以上のtype 2や80歳以上の不安定型では高率にHb値9未満となる為,来院時にHb値9未満となった症例に対しては手術日までに9以上となるように輸血を行っており,良好な治療成績を得ている
©Nankodo Co., Ltd., 2003