発行日 2001年10月20日
Published Date 2001/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002079184
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大腿骨転子部骨折166例(男30例,女136例,平均83.7歳).手術法はcompression hip screw 13例(A群),Ender釘13例(B群),intramedullary hip screw 69例(C群),proximal femoral nail 71例(D群)であった.術中局所合併症はA群,B群にはなく,C群4例,D群5例で,術後局所合併症はA群2例,B群1例,C群2例,D群4例であった.術中・術後局所合併症18例のうち,再手術を要する重大な合併症はA群2例,B群1例,C群3例,D群2例の計8例で,C群及びD群の発生率はA,B群より低かった.又,不安定型が18例中13例であった.全身術後合併症は57例に発生し,26例が痴呆,夜間譫妄等の精神神経科疾患で,8例に呼吸器疾患を認めた.死亡は6例で,3例は肺炎であった.術後X線で検討したラグスクリューの至適位置割合は,A群69.2%,C群63.8%,D群87.3%で,D群が高かった.至適例の局所合併症発生率は7.8%,不適例は21.1%と有意差を認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2001