発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002046405
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腰痛体操としては腹筋強化,腸腰筋ストレッチ,骨盤回旋運動,多裂筋ストレッチなどが指導されるが,前者の2運動は自宅で行う人が多いが,後者の2運動は省略してしまう人が多い.そこでこの骨盤回旋運動と多裂筋ストレッチを他動的に行う装置を開発した.NSAIDs治療歴のないA群30症例(男13例・女17例,平均40.0±13.7歳)およびNSAIDs治療歴のあるB群26症例(男15例・女11例,平均47.5±14.4歳)を対象に本装置を用いて臨床評価を行った.本装置による治療を9回施行後の結果は,胸腰部関節可動域の評価では治療開始前より可動域が50%以上改善したのは,屈曲で38.6%,伸展で70.8%,左回旋で51・4%,右回旋で54.3%とかなり改善していた.臨床症状全般の改善率はA群では75%以上と高く,症状別では腰痛,寝返り動作,洗顔動作等の改善率が高かった.患者の満足度ではA群の80%,B群の97.1%が満足であると評価していた
©Nankodo Co., Ltd., 2001