発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002036044
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1986~2000年に人工膝関節全置換術を施行した404例中,資料の揃った376例を対象とした.原疾患は変形性膝関節症,慢性関節リウマチであった.術中の駆血帯開放の有無とクランプ法施行の有無により,術中に駆血帯を開放せず,クランプ法を行ったA群,駆血帯を開放して,止血操作を行い,クランプ法を行わなかったB群にわけた.手術時間はA群93分,B群123分で,A群が有意に短かった.総出血量はA群318ml(術中0ml,術後318ml),B群680ml(術中410ml,術後270ml)でA群が有意に少なく,A群の術後出血量とB群の術後出血量に有意差はなかった.輸血回避率はA群92%,B群58%で,A群が有意に高かった
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