外科におけるcontroversy-誌上ディベート
リンパ節転移1~3個の場合の乳房切除後放射線治療 施行すべきか? 施行しない
石川 孝
1
1東京医科大学 乳腺科
キーワード:
リンパ行性転移
,
乳房腫瘍
,
乳房切除術
,
放射線障害
,
アジュバント放射線療法
,
センチネルリンパ節生検
,
BMI
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Mastectomy
,
Lymphatic Metastasis
,
Radiation Injuries
,
Body Mass Index
,
Radiotherapy, Adjuvant
,
Sentinel Lymph Node Biopsy
pp.405-409
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017258585
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現在,腋窩リンパ節3個以下の乳房切除後胸壁照射(PMRT)についてのランダム化比較試験(SUPREMO)がBIG2-04としてグローバルで行われている.すなわちこの対象に対するPMRTの有効性・安全性は,海外でもまだ証明されていない.さらに手術による局所制御効果に関しては,明らかに体格の違う欧米人のデータをそのまま日本の現状に外挿することはできない.これらの根拠をもとに,この対象への乳房切除後放射線治療は施行しない立場で立論する.
©Nankodo Co., Ltd., 2017