消化器手術のための栄養
術前栄養アセスメント
鍋谷 圭宏
1
,
今西 俊介
,
坂本 昭雄
1千葉県がんセンター 消化器外科
キーワード:
栄養評価
,
消化器外科
,
身体組成
,
サージカルクリアランス
Keyword:
Surgical Clearance
,
Body Composition
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Nutrition Assessment
pp.799-804
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016292322
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年の消化器外科では,内視鏡下手術など低侵襲化の一方で,高齢や術前治療後などの高リスク患者に対する相対的な高度侵襲手術が増加した.術前の栄養状態改善は術後合併症の予防すなわち短期予後の向上に貢献し,癌患者では長期予後を向上させうることも明らかになってきた.既知の指標での術前栄養アセスメントに加えて,近年では体組成計が急速に普及し,除脂肪体重など重要な指標が容易に測定可能になった.これらの知見をふまえ,特に術前治療を行う癌患者では栄養アセスメントを適切に行い,必要な栄養管理介入を術前に行うことが予後向上のために肝要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016