痔核・痔瘻・裂肛ガイドラインを解説する 痔核
痔核の有病率,リスク因子,病因,症状
山名 哲郎
1
,
大堀 晃裕
1地域医療機能推進機構東京山手メディカルセンター 大腸肛門病センター
キーワード:
危険因子
,
痔核
,
出血
,
直腸脱
,
疼痛
,
有病率
,
診療ガイドライン
Keyword:
Hemorrhoids
,
Hemorrhage
,
Pain
,
Risk Factors
,
Rectal Prolapse
,
Prevalence
,
Practice Guidelines as Topic
pp.621-625
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015271531
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痔核の有病率は4~13%と推定され,年齢的には45~65歳に多いが性差はない.痔核のリスク因子としては,排便時の怒責や時間などの排便習慣および重い物を扱う職業や長時間の坐業などの生活習慣があげられる.痔核に関する遺伝的素因のエビデンスはない.痔核の病因としては,肛門クッションの支持組織の減弱および肛門内圧の関与が示唆されている.症状は出血,疼痛,脱出,腫脹,そう痒感,粘液漏出などである.
©Nankodo Co., Ltd., 2015