外科医が知っておくべき緩和ケア
癌性痛に対する一般的治療法
冨安 志郎
1
1長崎市立市民病院 麻酔科・緩和ケアチーム
キーワード:
Acetaminophen
,
Codeine
,
Diphosphonates
,
Fentanyl
,
Morphine
,
Tramadol
,
診療ガイドライン
,
Duloxetine
,
癌性疼痛
,
Pregabalin
,
Denosumab
Keyword:
Duloxetine Hydrochloride
,
Denosumab
,
Pregabalin
,
Acetaminophen
,
Cancer Pain
,
Codeine
,
Fentanyl
,
Diphosphonates
,
Morphine
,
Tramadol
,
Practice Guidelines as Topic
pp.348-355
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013197248
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癌性痛の治療は,痛みの評価に基づいて行う.痛みの原因を同定し,原因治療が可能か検討する.同時に痛みの特徴の評価を行い,WHO 3段階除痛ラダーに則って痛みの程度や病態に応じて鎮痛薬,鎮痛補助薬を投与する.非オピオイド鎮痛薬のみで除痛困難な場合はオピオイド鎮痛薬を併用開始し,痛みがとれる十分な量まで増量する.副作用のためにオピオイドが増量できない場合や,増量に見合う効果が得られない場合は,鎮痛補助薬の併用やオピオイドの変更を検討する.適切な鎮痛薬処方を行っても患者が鎮痛薬を飲みたがらない場合も多い.患者の思いを傾聴し,正しい情報提供を行って,適切な内服を行ってもらうことも治療効果を上げるうえで重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013