発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013120690
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血栓性外痔核に対する血栓摘出手術の適応について検討した。血栓性外痔核患者237例を対象とした。全新患1698例中に占める割合は14.0%であった。単純に初診時手術を希望した患者は23例で、残りの214例は軟膏による保存治療を希望した。保存治療を行った群のうち、そのまま軽快して終了した患者は204例、なかなか薬では満足のいくような改善が得られず、最終的に手術にいたったのは10例であった。手術施行例に関し、術後合併症はいずれも軽微で問題となるものはなかったが、軽度の合併症を生じたのは12例であった。保存的治療で改善した204例をC群、保存的治療が奏効せず絶対的に手術が必要であった10例をOP群とし、形状について、山田II~III型のより突出の強いものがよりOP群に多い傾向にあった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013